閑話休題

okamakoto2005-02-28

       寒桜の季節
2月も今日で終わる。日数も少ないせいもあるが、「アッ」という間であった。今月はパソコン上のカレンダーでは4日間も休んだ事になる。然し実際は3日間だけなのだ。真に不思議な事だが2月00日が存在するからだ.(2月1日のページから「前日のページ」をクリック、または1月31日から「次の日をクリック」すると「空白でない1日」が出てくる。2月18日記入の「フインランド紀行記」である)。晩遅く書き上げ、前日に入力しようとしたら2月00日に入ったと言うわけ。パソコンの実に不思議で奇妙で愉快な所だ。


10日から13日まで郷里へ行ってきた。所要であったが久々に旧友とも話し合ってきた。地方も急激に変化してきている、と思った。然し「ものの考え方」は、そう急激には変わらないように思える。日本人独特の「シガラミ」があるからだ。(その事については何れ機会を見て記して見たい、と思っている)


今月の日記は「テレビ」の事が多くなった、テレビが現在の日本に最も影響力を発揮しているように思えるからである。昔、田舎から出て来て、昼は日本橋の銀行支店へ、夜は「都の西北」で「産業社会学」をやっていたが、当時は未だテレビが出始めの頃で、有楽町駅前で街頭テレビに黒山の人だかりになっているのを、外国を見る思いで見ていたものだった。当時は今のようにテレビが普及するとは想像も出来なかった。学友とは「民主主義の日本実現」に熱っぽく議論をしていたものだ。何しろ、あの当時は誰もが生きる事と「日本再興」に懸命の毎日だった。


さて、テレビの事とて、「テレビ会社の本社」を見て廻ることとした、電車とバスを乗り継いでだが、先ず驚いたのはどの会社もかっての本社とは、場所も建物も全く違っていて、その「豪壮さ」にはさすがに驚いた。正に「マスコミの殿堂」と言ってよい。赤坂のTBS本社は従前の本社に隣接して、更に5千坪余りを「増築予定地」として整地中であった。写真写りの悪いのは「工事中の塀」をかいくぐって撮ったからである。何れの本社(NHKは本館)も自分の腕が悪く写真は不出来だが、実際はもっと立派な建物である。


帰途、我が家の氏神様にお参りしたら、境内の「寒桜」が実にきれいで、つい柄にもなく詩心が出てきた。後でお宮さんに聞くと、実際は旬日も前の頃が花も盛りだったそうである。


ところで過日、永年の友人横浜のTさんからメールを頂いた、「スリー・セブン達成!!」とあり、2月20日の日曜日「青梅マラソン」に「7年連続で7回目出場、70歳にして今回も完走だ」、との嬉しいお知らせだ。「御年70歳Tさん」の「してやったり」の顔が見えるようだ。一昨年の暮れだったか、3人仲間のHさんと3人で飲んだ時に、Tさんから「腰痛と、足の筋を切った」と聞いたので、「もうマラソンは止めたほうがいいよ」と言ったのだが、「実に余計で失敬な事を言ったものだ」と、今更ながら恥かしい思いをしている。


そのTさんに比べると、自分は、まだまだ「やり始めた」ばかり、Tさんが「七連続出場」だとすれば、自分は未だその1割にもならない。これからが「正念場だぞ」、と思っている。

そこで下手な一首

      「梅便り、Tさん、マラソン完走と」      

       「寒桜、社(やしろ)に消える、かしわ手の音(ね)」 
         
           「寒椿、川面(かわも)をキラリ、小鮒(こふな)跳び」
                            
                                                             まこと

先週の「テレビ関連日記」を書くに際し、下記書籍を参照させて頂いた、茲に資料を下記して、謝意を表します。
 
  日本民間放送連盟研究所 「デジタル放送産業の未来」 東洋経済新報社
  根岸毅・堀部政男共著「放送・通信新時代の制度デザイン」 日本評論者刊
  岡村黎明著 「テレビの21世紀」               岩波新書
  辛坊治郎著  「TVメデイアの興亡」             集英社新書刊