今、官僚組織


あれから、60年にもなる今現在、官僚組織は、かっての軍部の組織をそのままに、傘下に特殊法人・財団・研究所等を次々に設立・擁立して肥大化と権限拡充に狂奔し、結果、国民の財源負担は国をも滅亡の淵に立たせるまでに膨張してしまった。


陸軍と海軍が反目し合い、相互の情報を隠し合って国の滅亡を招いたように、中央官庁は「夫々の省庁」が、夫々に「組織の肥大化」と「権限拡大」、「組織防衛」に明け暮れ、「局あって省なし」「省あって国なし」の状況となって、結局の所、「自己中心」の「利己的」世界を作ってしまっている。ところが夫々の個人個人は「これがお国の為だ」との「善意の確信犯」であるだけに実に厄介なのだ。


これは、かって歩いて来た日本軍末期の症状に酷似していないだろうか。