ベトナム戦争


佐藤内閣発足は1964年11月、その前8月に「トンキン湾事件」が起き、アメリカの本格的ベトナム介入が始り、「ベトナム戦争」は73年に和平協定締結に至る実に8年余りの長期に亘るものだったが、佐藤内閣の7年半も正にその期間に符合するものであった。


それだけに佐藤内閣は、国内的には「ベトナム反戦運動」と重なり、激しい学生運動に遭遇する。
早々、佐藤栄作首相は沖縄訪問を実行し、那覇空港で「沖縄が祖国復帰しない限り、戦後は終わらない」と声明を発表した。自分の政権の最大課題は沖縄復帰、と位置付けたのである。