「田中政治」の功罪


田中政治で問われた問題点は実に多い、「政治とカネ」の問題、公共工事を通じた国費のバラマキ・無駄遣い、田中の作った上越新幹線はキロ当たり建設費に60億円も掛った、10年前に建設された東海道新幹線がキロ当たり7億円だった。如何に公共工事という出費が膨大な国費投入であるか、と言うことである。


更には、角栄氏が発案したと言われる「タレント」及び世襲の「二・三世議員」の大量政界への進出現象である。選挙民から票集めの便法として利用し、党では派閥の一員、国会では多数のための一票でしかない、このような政治の現状が、本来議論の府であるべき国会が形骸化し、政界の質的低下を招き、この国を混迷に陥れているとすればその罪たるや実に重い、と言わざるを得ない。



(写真は東京・品川駅からレインボーブリッジ方面を望む)