事件の発端


事件そのものは田中内閣退陣後1年3ヵ月後の1976年(昭和51年)2月4日のアメリカ上院外交委員会審議の過程で表面化したものである。外交委員会多国籍企業小委員会で、ロッキ−ド社の会計監査結果報告書の中に、日本の政界大物に賄賂を贈りトライスター購入に至った多額の支出が計上されていた事実がわかり、そのことから問題となったものであった。