独裁政治の仕組み


総理特命の「政策課題」を、外部学識経験者等で組織する「諮問委員会」・「調査会」・「審議会」に付託することで、実質国会論議が形骸化して「首相独裁」の道を拓いたこと。これがその後、政府・与党の効率的手段として定着した。


議会政治には「時間が掛り過ぎ非効率」である事は明白だが、そもそも「民主主義は「効率」だけではないのだろう。そもそも、日本の政治家の資質が「世襲制」「タレント議員」「金権政治」で最低に近いレベルまで低下した事が「最重要問題」なのだろうけれども。


中曽根氏はかねてから「大統領制」を主張していたが、このような形で実質的に実現している、日本の首相は、アメリカ大統領以上の権力を持つと言われる。今や議会は形骸化し首相は「独裁者」並みとなった。イラク派兵を独断で決定した「小泉独裁政治」は中曽根手法を発展させたものだ。然し、現状の政治を見て、中曽根氏自身、内心忸怩たるものをお持ちだとお察しする。



(写真は東京・品川インターシテイ街)