「満場一致」の儀式


ところで、昨日の日経新聞私の履歴書」で以前政府税調会長も勤めた加藤寛氏が、面白い事を記している。弟弟子で米価審議会委員をしていた方の発言だが、その内の「米価」を「税」として読み替えて紹介すると次のようになる。


「税」は自民党の下で政治的に決定し、(財務省)主税局が根拠となる数値を作る。審議会(税調)は、各勢力が主張を言い合い、時間の経過を待ち、終わる。ここでの審議会(税調)の性格は「納めの儀式」であった。


政府税調の委員は40−50人だそうだが、一堂に会して膨大な資料を前に会議するのだから、各種審議会や戦略会議の中に、弱者・ビンボウ人・庶民の声が届くわけもないのも当然かもしれない。



(写真は東京・目黒・雅じょう園内お茶処)