不動産ブーム


87年(昭和62年)4月国土庁発表の地価公示価格は東京の住宅地、商業地の前年度比上昇率が76%と、と発表、更に翌88年には前年比で68.6%上昇と発表され、99年には対前年比56%の続騰「過去最高状況」と発表された。


当時の記録を繰ってみても、総理府が88年6月実施の「土地に関する調査結果」で、64%の人が「土地は貯金や株式に比べて有利な資産だ」と答えている。又、朝日新聞の88年11月の世論調査で「長い目で見た場合、モノの値段は下がる事があっても、土地の値段は下がる事はない」と答えた人が74%であった。


元々日本には土地こそが資産価値の基本だとの意識が強く、「土地神話」なる言葉もある、東京の地価上昇の勢いは瞬く間関西地区や周辺他都市へも波及している。


(写真は「国土交通省」―旧運輸・建設省国土庁等統合庁舎―国会側より)