政治家の資質


そこには全く不運な事に、自身が「女性スキャンダル」で、政治的基盤が脆弱だった宇野首相が、首脳会談でいきなりブッシュから「日米構造協議」の提案を受け、気軽に応諾してしまったと言う出足の不運も重なった。


とは言え、大変残念な事だが、これらの事は、政治家の条件とも言うべき、基本的な哲学・歴史観・大局観や、個人的資質・能力・交渉力・表現力・判断力・問題意識等の日米の政治家の出自の差異に帰着してしまうのかもしれない。


兎も角、事前に周到に準備して協議に臨んできたアメリカ側交渉委員ペースで為すすべもなかったと言うのが実相のようだ。