日本とアジア諸国との離間策


弱体化するアメリカは、経済的にも台頭する中国及びアジア諸国と日本が協力し合って強大な経済圏をつくることをその後も怖れ続けている。アメリカは終始日本と中国及びアジア諸国を離間させる事に戦略の重点を置いているように見える。


前述したように70年代以降は高金利を餌にした金融政策で日本のカネを誘引して、何とかアメリカの赤字の辻褄を合わせてきていたのである。90年代は更に進めて、日本を弱体化するアメリカの支え役として従属的地位に固定化する政策に転じたと思える。