「欲望」には際限がない


然し、その「人間の欲望」には際限がない。勝者は「より勝者」たらんとし、勝者になれば「結託」「談合」に励み,更には「規制を排除」して,遂には「市場を独り占め」しようとする。


従って、市場そのものに「自己調整能力」や「自浄システム」を期待するには無理がある,と思う。「市場経済」は、そのように結果として当然「勝者」があれば「敗者」も出る。


日本がお手本とし、目標としてきた「今までのアメリカ」は「ソ連崩壊」後、「市場経済」で「一人勝ち」し、向かうところ敵なし状況だった。


市場はアメリカ巨大企業の「独壇場」となり、国家までも左右し、変質してしまったように思える。(勿論アメリカにも貧しいクラスは多くいるのだが)


然し、何と言ってもアメリカは歴史の浅い、常勝の「新興帝國」である。「挫折知らず」故の「独善」と、「善意」ではあるが「弱者」の立場が解らないものだろう。