スウエーデン事情(再)


スウエーデンでは「完全ヘルパー制」をとっている、「家族介護」は否定しているのである。特に25年前に訪問した時との違いは「自宅での療養」を原則としている事である。


日本では、つい先日、「老病の夫を74−5歳の妻が絞殺」して警察に自首したとのニュースを報道していたが,原因は老妻の「看病疲れ」からの事と言う。


身近な知り合いでも「家族看護」で疲労困憊している話をよく耳にするのだが,日本の場合は、病気になれば「家族の負担」が当たり前になっている。


スウエーデンの場合は、「老人は人生の長い期間を社会に貢献した功労者,その不可避的人生の最終ステージのあるべき姿」の探求から始っている。


「病人は社会全体で面倒を見る」、「老後は長年住み慣れた自宅」で療養・更正を図るのがベター,との考えなのだ。だから「家族介護」は否定する


家族は当然病人と共に食事をしたり、時折にパーテイを催したり,話題の中心に病人を据えたりして回復を支援する、それこそが家族の役割だ、と言う。