「小泉家」の怨念


文芸評論家・慶応大学教授福田和也さんは「小泉純一郎は誰がために死すか」で、小泉氏の特異性を小泉家の家系から解明している。


「自己愛が強力な小泉氏は政治家として不遇で終えた祖父・父の怨念を女系家族の中で、ドラマを宿命として演じ続けている、」と見る。これは小泉氏の「不気味とも言える精神分析」であり、国民にとって今程不幸な時代はない。


さて、この雑誌の巻頭に載るのが、京都大学教授中西輝政さんの「宰相小泉が国民に与えた生贄」である、約1世紀前のジョージ・ロイド英国首相の「クーポン選挙」の例を引き、小泉政治の劇場型戦術を重ねる。