2005-09-12から1日間の記事一覧

「劇場型政治」の末路

選挙を徹底的に見世物とし演出すると政治的無関心層まで格闘技を見る気分で投票する、然し安易なポピュリズムは、結果的には政党政治を死滅させる、と指摘する。 英国のサッチャー保守党は「革命的改革」を目指したが、小泉改革は理念もなく、改革に値しない…

「小泉家」の怨念

文芸評論家・慶応大学教授福田和也さんは「小泉純一郎は誰がために死すか」で、小泉氏の特異性を小泉家の家系から解明している。 「自己愛が強力な小泉氏は政治家として不遇で終えた祖父・父の怨念を女系家族の中で、ドラマを宿命として演じ続けている、」と…

政治・行政の「透明性」必要

鳥取県知事の片山善博さんの「おみくじ選挙は終わりだ」は、今の政治行政に最も必要なのは透明性である、とした上で、有権者に候補者と政策が判らない選挙はおみくじを引くようなものとなっている」と、異論を封殺する小泉政治への危険性を鋭く指摘されてい…

「政権交替の時」

京セラ名誉会長、稲盛和夫さんの「民主党に勝たせてみよ」は、「今の危機的な日本を救うには60年もの長い期間に亘って政権の座にあった政権から、民主主義の原則にたって政権交代すべきだ」と、自分も最も共感させられるご意見だった。 作家の江上剛さんは「…

「憂国」8人の言

ラジオの選挙速報を苦々しい思いで聞きながら、月刊誌文芸春秋(10月号)「9・11総選挙と日本の選択」を読んでいた。同誌では今回の総選挙に際して、8人の方の憂国の弁を載せている。 今日は、夫々のご意見の要点を記す事としたい。(順不同) 作家の車谷長吉さ…

「策士」と「戦略家」

フランスの高級紙「ルモンド」紙が、「小泉首相は戦略家ではない、単なる策士だ」との日本特集の中で掲載した事は既に記した。 然し今回の総選挙で「自民圧勝」の選挙結果を聞くと「小泉さんは単なる策士ではない、大変な戦略家だ」と言いたくなる。 それに…