「憲法改正」の危機


政治日程的には先ず「憲法改正」が来るのではないか、と言う。氏の論文掲載は選挙前の段階だったが、この「憲法改正」の方向は極めて危険だと「警鐘」を鳴らされている。


現に今回の選挙で、自民・公明の与党議席は327議席と優に憲法改正発議の3分の2をクリアして「何でもあり政権」になってしまった。


保坂氏は、これを「笑顔のファッシズム体制」と言い、次の4つの側面から更に補強され強固になって行く、と予想する。


「教育の国家統制」「表現の自由への抑圧」「弾圧立法の徹底」「暴力装置の発動」である。


最初の「教育の国家統制」は既に教育現場で現実のものとなっているし、二番目の「表現の自由への抑圧」は、マスコミの権力への屈服姿勢で既に明確になって来ている。


「弾圧立法の徹底」は、今回の選挙で条件設定が出来た。立法府で絶対多数を占めて、今や「何でもあり」状態だ。


最後の「暴力装置の発動」は、国家権力としての警察権力(武力もあり得る)の行使であるが、もとより警察や軍隊は政治権力そのもの。


今回の選挙でも、早速、「小泉造反者」で落選議員の秘書が逮捕されている。「暴力装置」が恣意的でない方がむしろ不自然なのだ。