民主党の敗因


然し何といっても「リーダー」が肝心だと言いたい。岡田さんは、小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏らと共に元々は自民党田中角栄氏の子分だった。


特に小沢さんは「老人キラー」とも言われ、田中角栄氏や金丸信さんに取り入り、自民党切っての実力者として豪腕を振るった。


海部内閣当時の1991年自民党幹事長として、前後100億ドル(当時の円で1兆3200億円)をアメリカに言われるままに支出している。


竹下派内の政権闘争に敗れ、93年6月、羽田孜氏を担いで44人の同志を誘い「新生党」を結成、宮沢内閣の倒閣に走った。


細川内閣、羽田内閣の後の村山内閣当時、公明党と「新進党」を結成し、小沢一郎氏は代表幹事について実権を掌握していた。


兎も角、小沢さんには申し訳ないが彼の「破壊力」は申し分ないが「創造力」の印象は余りないのだ、言ってみれば「壊し屋」だ。


彼等には残念だが「自民党出戻り組」では、何時までも「金権政治・元自民党」の「影」が付きまとっている。


寄り合い所帯とは言え、民主党が真の国民政党になり切れないのは自民党出身の小沢さん達の影響力が大きすぎるからだ、と思う。


前代表岡田さんにも、大変気の毒だが「亜流自民党」の印象は拭えなかったように思う。