「哲学のある」政治家
後藤田正純元官房長官が亡くなられた、今日21日お昼のニュースで聞いた。偶々、総選挙後初の第四次小泉内閣国会初日スタートの日のことである。
自民党議員だけで296人もの、圧倒的多数を占めた「余裕綽々」・「自信満々」の小泉さんの記者会見を重苦しい思いで聞いた後だけに、後藤田さんの死は実に「因縁めいて」、思わず「厳粛な気持ち」にさせられた。
今更にこの方達の事を言う立場にはないが、何と言っても後藤田さんは哲学と信念を持つ立派な政治家だった、と思う。
中曽根内閣で自衛隊(掃海艇のインド洋への)海外派兵を断固として反対され、官房長官の職を賭して阻止されたのが印象深い。
今のように「何でもあり」「哲学なし」の政治世界を見ていると、小泉さんにを諌め得る方が果たして周辺に存在するのかどうか、心寒い気がしてならない。