「鳥獣にも劣る」か


自由主義経済」は、アダム・スミス以来、「自由の神の手」で調整してくれる「素晴らしいもの」、とされているが、現実は「強い者勝ち」の「弱肉強食社会」になり下がっている。


本来、「税制」等で社会的公平さを確保するのが政治の要諦なのだろうに、「強者の為の政治」に堕しているのである。


政治に「正義」と「哲学」を蘇えさせぬ限り、この傾向は強まる事はあっても、矯正される事はないのではあるまいか。


近年のアメリカ、及びそれをお手本とする日本の「規制緩和」「民営化」方向は、、残念ながらこの方向を加速するのみだろう。


このままでは、本来「強弱共存」すべき社会も、「弱肉強食エゴ」で、「鳥獣に劣る」殺伐とした世界になり兼ねないと思うのは、自分の思い過ごしだろうか。



(写真は鎌倉・鶴岡八幡宮本殿前から見下ろす)