「強い者」勝ち社会


「小泉・竹中政権」になってから、株式市場の大巾な「規制緩和政策実施」で、金儲け手法のかなりが合法化され、金の力で何をやろうとも「快挙」としてマスコミも手放しで賞賛する風潮になっている。


新聞報道では、村上なる男は、元通産省勤務のキャリア官僚で、通産省ではM&A(企業の買収・合併)の法制度をつくる実務に携わっていたそうである。


日経夕刊では村上と同じ通産官僚(現職)の一人がインサイダー取引の裁判で1年半の求刑があったと3面記事で小さなコミ記事で載っていた。


職務上知り得たある会社のTOB(株式公開買付)事実を知り、自分と妻の名義で事前に株を買い「280万円」の利益を得たのだと言う。


村上に比し、ノンキャリの係長の方はスケールも小さいから、多分事件も「検事の求刑」も「新聞の記事」も小さく載ったものだろう。


「一人二人を殺せば犯罪になるが、何千何万人を殺せば英雄になる」の、「戦争論理」を模して言えば「小さな悪事は、その人を犯罪人にするが、巨億の悪事を働けば時代の寵児として英雄扱いされる」とでも言う事か。


一体、今のこのような「変な時代」に、何時の間にどうしてなってしまったものだろうか。


(写真は鎌倉・参道への道)