日本の場合


然し、その国が良くなるも悪くなるのも、一にその国がどのような指導者を選ぶのかに掛ってくる、と思っている。


日本は明治時代に素晴らしい指導者を得た、戦後、特に一党独裁の長期政権で汚職・利権政治が政治の地位を貶め、政治に劣化現象を起した。


その結果として、「親が政治家だったから」「地盤があるから」「カネがあるから」の「特権」で二三世議員が国会議席の大半を占めてしまった。


外国の大学へ「遊学」し、オペラや観劇しただけで哲学や歴史や古典も充分に話せない人が国のリーダーとなる時代となった。


野党もまたそうだ、政治への野心から政経塾を出た「若い」だけが取り得の人が党のリーダーとなった。


このような現状では、その国の未来には、決して明るい展望は持て得ないのではないだろうか。



(写真は東京・巣鴨の「とげ抜き地蔵」風景)