「ペンの自由」の大事さ

okamakoto2005-10-13



健全な民主主義社会はジャーナリズムが政治権力と真っ向から鋭く対峙していないと育たない、と思う。


現在月刊誌「文芸春秋」で連載中の「運命の人」で、山崎豊子さんは沖縄返還協定締結に際し「秘密協定」を暴露した毎日新聞記者と権力との凄まじい闘いの経緯を生々しく書いておられる。


最新号では警察に「国家公務員法違反容疑者」として、逮捕され収監された記者が執拗な取調べを受ける様子が活写され、権力の恐ろしさを、読んでいても身震いする思いがする。


事件後33年、その間権力も年々陰湿になり、マスコミ・新聞社には自己規制が働いて、政治家に対するペンの鋭さが鈍くなってきているように思えてならない。