議会政治死滅の日

okamakoto2005-10-14



今日、10月14日午後の参議院で「郵政民営化法案」が可決・成立を見た。二院制議会制度―ひいては「日本の民主主義」が実質的に死滅した日として後世、この日が記録されるのではあるまいか。


つい先日、第一院の衆議院で可決されたものの、第二院の参議院で17票差で否決された法案は、「法案の内容」も「投票者」も変わらないまま、全く同一の参議院で一転して34票差で「可決」となった。


「先回の反対者処分」の小泉執行部方針におびえ、自民党反対者が「自由な意志を捨て」賛成の票を投じた議員個人の意見は「ねじ伏せ」られたのである。


昭和14−15年代、太平洋戦争直前の「反対意見許すまじ」の「翼賛体制」に酷似の状況となった。野党第一党民主党も、前原党首が本音は「小泉亜流」であり議会政治は死滅したに等しい。


小泉さんは、「一度は谷底に突き落とされたが、国民の総意に助けられた、これは政界の奇跡」と、小泉首相は可決後の記者会見で言い放った。


小泉さん自身が「奇跡だ」と言うのだから、本人も総選挙で勝てるとは本音では思ってもいなかったに違いない。