「金儲けは美徳」の考え
既に過般6・7月には、「名門フジテレビ」が「堀江モン」こと、ライブドアの堀江貴文社長に狙われ連日マスコミ界を通じ話題をよんだ。
結果的にはフジテレビ側が「買収されるのは嫌」として堀江モンが買った(親会社ニッポン放送株)を高値で買い戻して、一応「一件落着」となった。
堀江氏も初めからそれが狙いだったのだろうが、堀江氏は僅か2ヶ月の間に、(確か間違いがなければ)実に1400億円の利益を得たのだと言う。
小泉さんはその若者の取引手腕に惚れ込んでだろう、総選挙に「自民党候補として立候補してくれ」と声を掛けた。
選挙の方は、結果的には「無所属として立候補」し、落選したのだが、テレビ時代にこの事が格好の話題となり、全国的に自民党の若者票獲得には結びついたのだろうと言われる。
小泉さん―竹中さんの政治は、金のある人がこのように自由に企業を買って儲けていく事を「自由主義経済の自由さの証」として賞賛してしている。
例え、それが外国資本であろうと、日本の企業が買収目標になる事は、日本の企業の価値が上がった事になる、と言いたいようだ。
然し、世の中の総てを「金儲けの尺度」で考える事で良いのかどうか、そのような風潮が何をもたらすかを、明日以降考えてみたい。
(写真は東京・巣鴨「とげ抜き地蔵」本堂)