66年前の「下克上」

okamakoto2005-10-26



ノモンハン事件」についての資料は決して多くなく、むしろ「ノモンハン事件」が「日本近代史」の重要な「屈曲点」だった事を考えれば戦史の資料としては少ない方ではあるまいか。


この機会に事件を検証すべく何冊かの著書に目を通して見た。その結果66年前のこの戦役の中に、日本人の特性とその後の「日本の失敗」と「大敗」の原型が包含されているように実感している。


実際に起きた事は自分達がまだ小学生時代の事である、当時は全く真実が知らされず、且つ自分自身も今まで不勉強で知らない事ばかりだった。事件がその後の日本の運命を決める重大事件だった、と今更ながら慄然としている。


ノモンハン事件」は、現地軍が既成事実を作って大本営が追認する前例となった。その事がその後の軍の独走を招き、大東亜戦争へとまっしぐらに突入、日本の破滅の切っ掛けとなっている。


国家も又軍に引きづられる形で国民を道連れに破滅に向った。そして今又日本は劣化した政治家の下で官僚組織が跋扈して過去に全く学ぼうとしないで同じような「過去の愚」を繰り返そうとしているように感じる。


ノモンハン事件」の中には見過ごす事の出来ない現代にも通じる「歴史の教訓」が数多く存在すると考えている。以下、要点を列挙し、具体例を記述する事としたい。