マッカーサーの「日本人12歳説」

okamakoto2005-11-21



日本進駐のマッカーサーが「日本人12歳説」をとなえた、「日本人は無邪気・幼稚で、あたかも12歳の幼児」だ,と看破したのだ。


駐日元大使グルーも60年前、,次のように云っている。『日本に於ける天皇制は日本社会の安定要素であり、天皇は大勢の働きバチが仕え,敬愛する「女王蜂」のような存在だ。もしも「蜂の群」れから「女王蜂」を取り除いたら,その「ハチの巣」はバラバラになって崩壊するに違いない。』と。


この60年前の彼等の言を基に、現在までの時間経過を考えると,本来なら日本人は既に72歳の「円熟の年令」に到達していて不思議ではない。然し実態は如何なのだろうか。


それが「大人になりきれていない」なれば、逆に云えば,日本人は何時まで経っても「民主主義に馴染まない」、「天皇の存在」があって初めて「まとまり」がついている民族だという事になる。


戦時中、天皇の「統帥権」を「利用」して軍が「暴走」したのだが、権力というものは何時の時代も「印籠」を振りかざしたがるものではあるまいか。


権力者としての政治家の「質的劣化」著しい昨今、統御システムとしての「天皇制」への誘惑は強くなる一方だと思う。が,然し、それは「所詮民主主義」とは相入れないものではなかろうか。


何れにしても日本人総てにとって「天皇制」は、決して他人事ではない。個々人が真剣に考えるべき今日的重大な問題なのだろうと思っている。