ふるさとの「冠婚葬祭」

okamakoto2005-11-30



今年も残すところ1ヶ月となり、朝晩めっきり寒さを覚える今日この頃である。季節の変わり目のせいか(自分がそれだけ年取ったせいもある)身近に訃報が多く、今月は急遽2回もふるさと北陸へ旅して来た。


何時行っても故里の自然は懐かしく、心も安らぐ。然しかってはのどかだった農村地域も近年急激に変わって来ているようだ。その変化は自分のように数十年に亘り、時折に出向くから感じ、判るのかもしれない。


昔から北陸は万事保守的な土地柄と言われ、,中でも「冠婚葬祭」は最も保守的で「変わらないもの」、と言われてきた。それだけに近年の「急変ぶり」には正直驚いている。


大体が、昔から特に北陸の農村地帯は豪邸が多く、「お座敷」や「仏間」「離れ」「坊さん控え室」等に金を掛け、一生に幾度もあるかなしかの「冠婚葬祭に備え」ているのがごく一般的なのだ。


ところが最近,夫々の自宅で冠婚葬祭を挙げる家など先ずないのではあるまいか、結婚は街の「結婚式場」乃至は「公民館」で,葬儀は「葬祭場」が「定番」になってしまっている。


従って、代々の大きいお屋敷の立派な豪邸の「お座敷」や「仏間」は、使う事もなくなって、大体が皆さん「持て余し気味」のようだ。