インターネット社会の功罪

okamakoto2005-12-12



「バクチ世界」となって、誰でも家に居ながらパソコンで安易に株取引が出来るようになっての危険性については、以前から気にしていた。


今回、証券取引のプロの世界で「1株を62万円」で操作すべきところ、PCのキーボードを押し間違えて「1円で62万株」で売りを立て、瞬時に市場で売買成立し、みずほ証券で「300億円」もの損失が出たらしい。


最近活況を呈していると聞く「一般家庭主婦層」でもこのような間違いは起こり得るし、現に起きて居るのではあるまいか、これらは総て「自己責任」に帰されてしまう。


夫々の居間からインターネットを通しての取引では、証券会社や外務員が介在しない分、実に「気楽」で「煩わしくなく」「気軽」に売買できる、その反面、誰一人として注意もしてはくれない。


例えばある銘柄の株を1000(1千)株買いの発注のつもりが、キーボード操作で0を一つ余計に打ち間違って10000(1万)株となってしまう場合もあろう。


或いは持ち株売却時の売却希望額を100000(十万円)とするつもりが「0一つ」をを打ち損なって10000(1万円)で打ち出し、市場で直ぐに「売買成立」する事もあり得る、その瞬間に1株で実に9万円が吹っ飛ぶ。


当然の事ながら、逆の場合もあるだろう、桁を多く打つ場合もある。何れの場合でも、直ぐ気がつけば「取消・訂正」のキーボードはあるのだが、案外その当座は、本人の思い込みもあり気付かないものだ。


これはインターネットでの銀行口座からの資金振替や送金手続についても言える事で、「桁間違い」に気付かず、「クリック」を押した途端に「取り返し」がつかない。