家計の「リスク資産」1割を越す

okamakoto2005-12-15



日銀発表の9月末現在の個人金融資産は1453兆円で、そのうち元本が保証されない「リスク資産」が、前年より23%も増えて153兆円になったと言う。


「リスク資産」と言うのは「株式」、「投資信託」、「外国投資信託」、「外貨預金」を指し、高利回りをうたっている代りに元本割れを覚悟せねばならないものだ。


金融資産の内で、「株式」が前年比25%増の96兆円、「投資信託」28%増45兆円、「外貨預金等」12兆円で、最近の株式投資ブームで株式への資金の流れが顕著である。


それに反して銀行・郵便局の預金・貯金は、国債を入れて770兆円と、前年比で0.6%も減少している。


先日記したように、近年の日本では、預貯金「金利ゼロ状況」が続いて、少しでも「有利な資産」へと急激な「資金シフト」が起きているのだ。


これは、過去永年日本民族が伝統としてきた「安全確実」、こつこつ「努力して蓄積する」と言う「勤勉貯蓄」の精神をこの時代に崩壊させる、と言う重大な変化である。