「国民の汗と油の結晶」が「バクチ場へ」


今の政府は、銀行・郵便局に預けている巨額の「個人マネー」が「投資」に向かえば、「企業にカネ」が回り、「経済が活性化する」としている。


然し本当にその通りであろうか、少なくとも個人個人は前記の通り、金利がゼロだから「止むを得ず」リスク(危険)覚悟で証券市場へ持ち込んでいるに他ならない。


証券市場には「海千山千」の「はげタカ」連中がうようよしている、それが何より証拠に、先日の「みずほ証券」がオペレーター入力ミスで、一瞬の間に400億円もの損失を出した事件が起きた。


その折に、みずほ証券の「訂正」が入るまでのごく短時間に「ミス入力」と判って「買いを入れた」のが外資だった、相手の弱所に付け込み、情け容赦なく食い殺ろそうとする「ハゲタカの本性見たり」だ。


(尚、外資系とは、UBSグループの120億円を筆頭に、モルガンスタンレー、リーマンブラザーズ、ボストン証券グループだそうだ。これに便乗したのが日興・野村の両証券だ)


今の小泉―竹中ラインが進める個人資産の「リスク商品化」への流れは、決して国民の為のものではない、庶民の「汗と油の結晶」をこのような「バクチ場」に誘い込んで、「ハゲタカ」の餌食として提供する方向に他ならない。



(降雪の北国)