「不公平」な社会

okamakoto2005-12-16



先日の「みずほ証券」株売買発注誤操作で、一瞬の内に400億円の損失を出した件で、ミスに乗じて濡れ手に泡の「儲け」をしたのは外資「ハゲタカ」だけではなかった、個人も居たのだと言う。


その個人が瞬時に手にした儲けが「6億円」と聞き驚いていたら、何とその人物は「六本木に住む24歳の若い青年」だと言うから呆気にとられている。


「28億円余りの自己資金」で、この会社の株を3700株買って直ぐに「34億円」で売り抜けたそうだが、元手があるから「濡れ手」とは云えないのだが一般人から見ると「ぼろ儲け」である事には間違いない。


仮に「ぼろ儲け」をしたのはその青年の「才覚の問題」であるにしても、一体、そもそも、どのような手段で「元手を得て来たのか」、それまでに得た所得に対する「税」は果たして「一般サラリーマンの税負担」に比して「適正」だったのかどうか。


又、今回の場合、「上場会社の株」の売却益「株式譲渡益6億円」が証券会社に「特定口座」で僅か7%の国税4200万+地方税分3%1800万=分離課税「6千万円」だけで総て完結すると言うのは、果たして適正と言えるのだろうか。


更に、「一定期間の株の売買で損金があればそれと相殺計算出来る」のは、一般サラリーマン(給与所得者)と比較して「不公平」ではないのか。


又、この場合の「有価証券譲渡所得益」と他の所得と合算して「総合所得」として課税されないのはどうしてなのか。


どなたも、これらの点に疑問を持つて当然だろう。以前から(この日記でも問題提起をしているのだが)、現状の我国の税制には、多くの「問題点」と「不公平感」がある、と考えている。