「会社」とは「何」なのか

okamakoto2005-12-20



「会社が良く」なれば、社員は勿論、「家族」や「社会」・「国家」も豊かになる、と信じて疑わずに頑張り通したのが「会社人間」昭和世代だった。


会社・企業・勤務先の為、彼等は「家庭をも省みず」「過労死も厭(いと)わず」献身して、その結果として企業の業績も上がり、日本に経済力も付き、国内総生産(GDP)もアメリカに次ぐ「世界第二位」にまで登りつめたのだった。


処がどうだろうか、平成の世代に入ってからは「コスト削減(さくげん)」と称し、利益の為なら社員を「平気で首」にする風潮が一般化して、正規社員は、「パート」・「アルバイト」・「派遣社員」にとって替わられて来た。


更には「会社は株主のモノ」とばかりに、経営者や大口株主が、ある日突然「会社を売り渡し」、或いは「M&A(吸収合併)」させたり、したりするのが当然視されている。


最近では国境を越えて外国企業を買収したり、政府主導で売り渡されるケースも目立ってきている(長銀リップルウッドに10億円で売り渡し、時価「1兆以上」と言われる「新生銀行」となっているのが典型事例だろう)


これらは「企業は社会のもの」、「企業そのものが国力だ」と思ってきた昭和世代の考えを、正に「一変」させるものである。