憂うべき社会現象


このような傾向がどのような影響を社会に及ぼして行くのであろうか、両極化の結果として、世の中は「ギスギス」し「暗く」「不安定」となる。


最近の続発する殺人事件、凶悪強盗事件、詐欺的商法の蔓延(まんえん)は、正にその事を予兆するものだろう。


更に陰湿(いんしつ)となったのは「政治とカネ」の問題、見え難い「政治と宗教」の闇の関係、株公開による(殆ど無税に近い)俄か成金の輩出、「勝てば官軍」の社会風潮である。


既述したように先般来の「構造計算書偽装事件」でも犯罪を教唆(きょうさ)し、強い立場で指導した犯罪の張本人は「政治の庇護(ひご)」の下、逃げ切らんとしているように感じる。


これらは、本来、弱者をサポート(支援)すべき政治が、その役割を放棄、逆転させて「強者と一体」になり、「弱者を食い物」にしている結果だと云うべきだと思う。



(写真は内閣府の「経済館」が設置された東京タワー)