「弱肉強食政治」

okamakoto2005-12-28



小泉―竹中政治が進めているのは「弱きを挫(くじ)き、強きを助ける」、端的に云って「弱肉強食政治」だ。


「弱肉強食政治」では「拝金主義」がはびこり、「金儲けの為」には「手段を選ばぬ」社会風潮となって行く。


一日に「何兆円」と流れ込む異常な株式市場のマネーゲーム、何千億で売買されるM&A,「俄か成金」を褒め上げてそれを囃(はやし)立てる政治。


虚業者達が手軽に巨億の金をせしめ、こつこつとモノ作りに励んで働くのがバカらしくなり、疎んじられる世の中と言うのは、とても尋常とは云えないし、長続きするとも思えぬ。


過去、二度の世界大戦を経て、世界には二つの潮流が出来たのではあるまいか、一つは勿論アメリカを中心とした「市場商業主義経済」万能の社会である。


今の小泉―竹中政治はアメリカ・ネオコンに操縦されている「ブッシュ」の言いなりになり、無定見に「市場主義経済」を信奉し追随している。


市場主義社会には確かに経済成長のスピードも早いし活力もあり、強者は思う存分に利益を手にし追求出来るという「ダイナミズム」はある。


その中では、多くの弱者も、その「ダイナミズム」の幻想と魅力の罠(わな)に引き込まれる、然し所詮は大部分が強者の餌食になるのが落ちなのだ。


世界のもう一方にあるのは永年の市場経済を体験し、その長所短所を知り尽くし、その上で戦争の惨禍を体験したヨーロッパEC諸国(25カ国)の「福祉社会連合」を目指す方向である。


その中心に位置するのが、先の大戦では日本とは同盟関係にあった「第一次・第二次大戦の敗戦国ドイツ」である、ドイツは「戦争」と「敗戦」から学んだのである。