「小泉政治」の限界
小泉内閣の支持率が前回より3%もアップして59%なのだと言う(日経新聞27日付)、「小泉―竹中政治の現実」を見る時、これは全く不幸な事態と言わざるを得ない。
殆どの民主主義国では、日頃から政権の主軸となる政党間で対立軸を持って激しく政権奪取を競い合っているのが普通なのである。
現在それが見えないというのは対立軸としてあるべき野党、中でも野党第一党「民主党」に実に重い責任があると思っている。
今、日本全体を覆っている「苛立ち」「不安感」「閉塞感」は、民衆の「先行きへの不安感」であり、元を正せば国民を二極分断する政治への懸念からではないのか。
政治を「権力闘争」と言い切る小泉氏の「非情」で、且つ非論理的「ドライ」さは、政治に「正義」や「公正」さを希求する「良識ある国民」からすれば「絶望感」さえ覚えるものだ。