「先生」の影響

okamakoto2006-01-26



小学校時代は、幼児から初めて外部の世界に接する機会と言え、その際の「担任の先生」が、外界に出てから最も人間形成に影響力を及ぼすものではあるまいかと感じている。


自分の経験でも、入学当時の先生は、実に大きな存在で「絶対神」のようにさえ感じていた。特に校長先生は雲の上の人であった。


幸いに最初に小学校で受け持ちを頂いたのがベテランの女性教師で、今思い出しても母親のような優しさと、厳しさを兼ね備え「慈母」のような立派なな方であった。


ご夫婦で教職に就いておられ、子供さんがいなかった方で、そのことが逆に当時教え子に全愛情を我々に注がれていたように思える。


考えてみると、人間にとって、このような夫々の「原体験」は、以降の各々の生涯に大きな影響を与えられているように感じる。それ故か、自分達の場合は同級で、脇道にそれたりした人間はいないように思う。


中学・高校になると先生も生徒も学校全体が進学を意識し、同級生でもお互いが競争関係になって行くようだ。


その結果、最近では特に人間としての素養や人格の涵養(かんよう)等の基本的な事よりも、試験成績・順位や入試対策に重点が移り、大学予備校的存在になっているようだ。