失敗経験から学ぶ


独立して会社を立ち上げて4―5年経って、仕事が多忙となり、即戦力になる「中堅社員」として「経験者」主体に職安や人材銀行を通じ採用する事とした。


中途退職者には夫々の事情と、それなりの理由もあるのだが、幾ばくかの責任は本人自身にもあるように思う。(自分もそのようだと自省しているが、その事は後日にする)


さて、一般的に云えば、過去の「職歴」で、生産・モノ作りの「実業」で育った人は「まとも」だったが、「口先商売」や「金を右から左へ動かす」職業では駄目な人が多かったように思う。


このような世界に慣れてしまうと、「どうすれば要領よく」「汗」もかかず「苦労」もせずに「多くの金」を手に出来るか、その事と「口先」は上手かったように感じる。


中には過去入社後、金銭問題で辞めて頂いた方も何人かあった、然しそのような人間に限って「口は上手」し、「上」には実に「如才」なかった。


今問題のライブドアを見ても判るように、そのような「虚業」にあっては、結局は「トップ」・家族のみでなく、社員までも不幸にしてしまうように思う。


最近世間では「会社は株主のものだ」と、声高に叫ばれている、然し、それ以前に「企業は社会的存在」だ、と思う。


それにしても「経営とは所詮トップの器量以上には出ない」ものだと実感する。(経営者に甘さがあると他社に乗ぜられ、社内にも内応者が出るものだろうから)。


以上は自分の過去の失敗を棚上げしての実感だが、何れ他日には「波乱万丈の過去」を「小説風」にしてでも書いてみたいもの、と考えている。



(写真は吹雪の中の新潟・越後湯沢駅前)