「特許」  

okamakoto2006-03-02



自分の「人生第二ステージ」とも云うべき、その後「本命」となる事業の切っ掛けは意外なところから始った。


自分が、最初に創業した3部門のうち、3番目の「コンサルタント事業」に、或る日持ち込まれた案件が、この事業の切っ掛けである。


持ち込んで来たのはA生命のMさん、「とても面白そうで大きくなる話だが、自分だけではとても手に負えない」、「相談に乗ってくれ」、と言う主旨のものだった。


Mさんに同行して来たのは「権利者のWさん」で、実に体格が良く、兎も角、鉄砲玉のように間断なく、よく喋る方だった。


Mさんと一緒に事業化する協力者―スポンサー即ち「金持ち探し」の事だが、「権利者Wさん」が呈示する資料は役所名もはっきり明示されている「公文書の類」のコピーだった。


何よりも書類の裏付けをとらねばならない、と思った。取敢えずは書類一式を預かる事とした。その時、これで多少でも力になれたら「会員一人」は増える、と、計算していた。


実は書類の出所は警視庁であった、バス停標識についての通達で、今後は夜でも明かりの点く電照式として立体的にするというものであった。


そこには「規準図」が表示されていて、それが「特許」だと言う、兎も角自分だけで判断できる代物ではない。