CAS(カラーアルミ屋根)

okamakoto2006-03-22



バス事業者の次の課題は、「バス停上屋設置」の問題であった、「雨の日」でも、「夏の陽光」からも、バス待ち乗客を守る施設を設置する事である。


アルミの良さが事業者にも認識され、各社の方からも交々、今度の上屋も「アルミで出来ないだろうか」と相談を持ちかけられ、それがこの後大きなビジネスに結びついていく。


アルミメーカーS社の開発に、「屋根材」の事を相談したところ、カラーアルミの商品がある、が然し、それはオランダからの輸入材で、S社では「統一外装用」として使用している、と言う。


「統一外装」と言うのは、例えば家電製品を取り扱う電気店等で、H社の取扱店は黄色系統で、T社ならばピンク系統で、S社なら赤系統で、と言う風にカラフルに全国的に統一した意匠で店装するものだ。


遠方からでも「一見してメーカー別」が判別出来るので全国的に展開する大手企業の有力な戦略的差別化販売のツール(道具)として使用されているものである。


原材をコイル状で輸入し、フォーミング加工(形状を付け)して、現場で嵌(は)め込むので、ビス・釘等を一切使わない、従って、錆びず色彩が多様で多彩な組み合わせも可能で流麗なものだ。


オランダの会社から「ビル内外装用」として全世界に輸出されていて、日本ではS社だけが取扱い、それまで「屋根材」としては全く考え付かなかったようだ、後日、当社が先覚者と判り「特許問題」になるのだがその事は後日に譲る。


S社技術陣からの協力を得、バス事業者の中で興味を持つ何人かの参画をも得て、試作を重ねた、(当時は都内のK電鉄から車庫用地の一角を借り、組立工場にしていた)。