追い風

okamakoto2006-03-26



間もなく各地から照会や問合わせが相次ぐようになった、地方からは代理店の申込みをも受ける。代理店第一号は四国U社であった、社長が直接来社され、「四国四県を任せてくれ」、との申出を受けたものである。


何よりも、それまでに下請け協力会社が充実して来た事が大きい、S社を始め、製造、製作、鉄骨、運搬、設置工事等で、良きパートナーを得、昼夜を分かたぬ不眠不休の協力で素晴らしい成果を上げてくれた。


工事の性格上、夜間の工事も多かった、社員も家族総出の協力も一再ではなかった、それらは自分にとって新しい段階への挑戦でもあった、その中には思い出深い工事も数多い。


或る時には、出先に「警視庁」へ折り返し電話するように、との緊急の連絡が入った事もあった。「警視庁から」と聞くと「只事」ではない。


聞けば警視庁交通規制課係長からで、都発注のある路線数箇所の工事を「一週間以内で仕上げるように」との強い要請であった。


そこは都内「バス専用レーン」が施行される最初のケースであった、交通規制課からは「施行当日には最高幹部の巡視もある、何とかバス施設を完成させて欲しい、工事の困難さは都交通局からは聞いてはいるのだが、何とかして欲しい」であった。


更に、「お前の方で人手が足りないのなら警察機動隊を応援に出そうか」、だった。「機動隊応援」とまで云われては、完成させねば関係先への面目も立たない。


そのような折には全社あげて対応した、休みなしで働きづくめの業者をも説得、家族の差し入れ等の協力もあったり、不眠不休の対応で面目を施したのである。


今思い出しても、協力業者との連帯感とはそのような事の積み重ねなのかもしれない。同時に会社陣容の早急な充実強化も喫緊の課題だと考えた。