「戦争ビジネス」


偶々、作家「三好徹氏」の「政財腐触の百年」を読みながら、明治・大正・昭和の戦争世代の裏側にうごめく「戦争ビジネス」の一端に触れ、現在の世相にも重なって見える。


自分が銀行出身だから感じるのかもしれないが「争い事」には総て経済問題が基本にあるように思う、個人でも国家でも共通だろう。


政治は、往々にして国内政治の「矛盾」や「行き詰まり」を「戦争」に活路を求めようとする、然し、戦争の真因は「経済」にあり、勿論、その裏には「戦争で大儲けする勢力」もある。


「驕(おごり)は人間を滅ぼし、争いは世界を滅ぼす」の訓(さとし)は、実は「京都本願寺」で、過日求めて来たカレンダーの墨書である。


本来政治は「争いを避ける役割」と「弱者への視点」が大事なのに、今の政治は「近隣国への憎しみ」を掻き立て、対立感情を煽り、挑発し、「弱者を切り捨て」ているのは実に困った事である。