「小泉政治」検証


小泉純一郎氏は、かねて「政治は権力闘争の場だ」、と、幾度となく発言している、小泉氏にとって政治とは理念ではなく、所詮、「権力闘争の場」で「勝つか」、「負けるか」の「勝負の世界」の認識しかないように思える。


テレビへの露出度で際立って来たのも小泉首相が恐らく最初ではなかろうか、殆ど毎晩のNHKニュースに首相官邸から出演して、この時だけは「神妙な顔付き」で話し掛けるのも小泉内閣が始めた事だ。


与野党を問わず小泉氏に立ち向かう政治家を徹底的に排除して行く政治手法も特徴だ。先回の郵政国会で顕著だったが今回の「4点セット」、中でも「武部―ホリエモン関係」を刃を逆に野党に向けた手法は典型的な「ヤクザ手法」だ。


相手が嫌がれば嫌がるほど固執する「依怙地さ」靖国問題もその一例だ。「与野党問わず、抵抗勢力の攻撃が俺の元気の基だ」と言い抜ける発言(文春5月号224P記事)からもその特異な性格が明白だ。


これらの事は政治家と言うよりも「小泉純一郎個人の特異性」と、現代の「マスコミ」の「巨大権力化」―特に「テレビ映像政治」に最大の要因があるように思える。


それらの事について私見ながら「検証」を試みてみたい。


(写真は「春来る」花壇の花)