「ペテン師」

okamakoto2006-04-15



ささやかな自分の過去の経験から記すと、かって事業経営をしていた際、信用する部下に騙されたり、又、仕事上で「ペテン」に引掛かった事もある。


「騙すより騙される方が悪い」と言う諺もあるのだから、今更ここで一概に相手を責める積りはない。ただ、「騙し屋」や「ペテン師」には共通性があるように思う。


以前、警察OBに知り合いがあり、「詐欺師」について意見を聞いた事があった、その方は刑事経験も長く、最後は都心中心部の警察署長を勤め上げた方だった。


豊富な経験を持つその方は「詐欺師」「ペテン師」は、一見してとても人を騙す人間には見えない、誠実で善良に見える、だから普通の人は簡単にペテンに引っ掛かるのだ」と仰る。


自分が遭遇したのも大体がそのような相手であった、何故その事を記すかと言えば、「全く中身のない人」と思っている小泉さんへの支持率が、最近でも50%以上もあると聞くからである。


小泉さんは、失礼かもしれないが自分から見ていて過去に遭遇した「詐欺師」のやり口に似ているし、政治手法は「詐欺師」そのものである。


一見誠実そうで、歯切れ良く、力強く断定的に言い切る、「自民党をぶっ壊す」「改革なくして進歩なし」「官から民へ」「無駄な道路は作らない、造らせない」「郵便局は公務員でもやれる」等々。


こちらが一瞬「疑問」を持っ間もなく、間髪を入れず「確信的」、「断定的」に言い切る、そこまで「確言」をされると、普通の人は疑いを入れる余地もない。


先に記した警察OBの方は、「むしろその時点で、本人自身も自分の言葉を信じ込む」、だから「騙している罪の意識もない」、と仰る。


一国の総理が「ペテン師」で、「騙し上手」と言うのも悲しいことだが、騙される方は多くの国民なのだから堪ったものではない。