テレビ時代

okamakoto2006-04-18



現代は、「第一の権力」は「マスコミだ」と言われる、特にその中でも広く各家庭の主役の座を占める「テレビ」からの「世論への影響力」は計り知れないものがある。


過般、都内の病院に短期入院を経験したのだが、病院内では各待合室のみならず、入院室には各部屋には総てテレビ受像機が設置されていた。


例え入院中であろうとも、現代人はもはや片時もテレビは手放しえないもののようで、テレビは単に娯楽の為と言うより、生活の一部になっているように見えた。


小泉首相はこのテレビを上手く利用した最初の首相ではなかろうか、全国をネットするNHKニュース画面を通じて毎晩のようにお茶の間から直接国民に語り掛ける殊勝な表情は驚異的支持率の根幹をなすもののようである。


毎夕方のNHKニュース「総理定期会見」に代表されるように、小泉人気は、テレビ時代の「政治」と「マスコミ」の「両権力融合」の結果だろう、と思う。


歴代政治は少なくとも前の森善朗総理までは「政治」と「マスコミ」は相対立、対峙する緊張関係にあった。