「小選挙区制」と「小泉マジック」


小選挙区制度は「政権交代可能な制度」との触れ込みで10年前にスタートしたものだったが、小選挙区制度は「悪貨は良貨を駆逐する場」と化したように思う。


更に「小泉マジック」と称される「郵政解散、総選挙」で、「小泉チェルドレン」と称される未熟な「初当選者」が85人も「選良」として国会議員として当選して来た。


その際、対立候補者は党の公認をはずされ刺客まで差し向けられた方もあった、その結果立派な方で落選した候補者も多かったように感じる。


「悪貨は良貨を駆逐する」―「グレシャムの法則」は、良貨(金貨)は退蔵されて悪貨(銅貨)だけが出回る、と言うものであるが、日本の政治が「法則実証の場」となっているようで、実に悲しい事である。


(写真は東京・皇居北の丸公園「国立近代工芸館」=旧近衛司令部跡)