新緑の候

okamakoto2006-05-01



新緑の5月に入って、本来ならばこの季節「さわやか」なるべきなのだが、この国の現状には先行きの見えないトンネルに入り込んでいくような陰鬱さを覚える。


今最も日常生活で、多くの人々に影響を与えているのがテレビからであろう、そのテレビから連日流れてくるトップに来るニュースは、多くの場合巷の「事件もの」である。


それは、山での「遭難事件」だったり、「交通事故」だったり、「殺人事件」、中には「親殺し子殺し」、さもなくば大概が「金を巡事件」だったりする。


これら「事件」がトップになる、それだけ平和だと言うことなのだろうが、然しそのようなニュースや映像に影響を受け、益々人々の視線から大事な視点と感覚が失われているように感じられてならない。


人々は、家庭や職場と言った各人の狭い枠の中に閉じ込められ、その日その日の生活に追われ埋没して、国家や世界の大局を見失い視野狭窄に陥ていはしまいか。


国にとって政治は最高の道徳規範の場だろうに、最高責任者の小泉さんは「司つかさに任せる」、と言えば聞こえは良いが、自分の人気とテレビ映りだけを気にして日頃は歌劇や芝居に興じているようだ。


自民党をぶっ壊す」のは勝手だが、日本の精神文化までも壊して、難問を残して、いちはやく9月には退陣すると表明して、「後は野となれ山となれ」とばかり、この連休中は政府専用機で外遊中とある。


小泉氏が追随するアメリカではイラク戦争大義だった大量破壊兵器はなかった事が判明し、ブッシュ大統領の政権支持率は急落、今や3割台にまで落ちている。


一方、イギリスでもイラク戦争を支持したブレア首相は窮地に立っている、処が日本では小泉政権イラク問題等には口を拭ったままで、支持率60%をキープとか、自衛隊も置いてきぼりを食らいそうである。