憲法の危機

okamakoto2006-05-03



今日は「憲法記念日」、新憲法は敗戦翌年の昭和21年11月3日公布され翌年5月3日から発効している。今年は憲法誕生から丁度60年目なのだが、今正にその世界に誇るべき憲法が危機に立たされている。


時あたかもアメリカ軍の世界的再編成計画の中で、日本列島全体がアメリカの防波堤となり、自衛隊もいいように隷属させられそうである。「再編計画」は、「アメリカによる」「アメリカの為の計画」に他ならない。


今のアメリカは膨大な双子の赤字(財政と国際収支)を抱え、このままでは「ドル大暴落」が何時起きてもおかしくない状況にある。年間8050億ドル(90兆円)に上る財政赤字はブッシュの失政、特にブッシュが始めた「イラク戦争」の失敗と泥沼化にある。


然しアメリカは、日本に「低金利政策」をとらせ、アメリカへ金を流させ、頃合を見て「為替操作」で大損させれば「チャラになる」、との計算だろう。


又、2048億ドルの国際収支の赤字はアメリカの「物作りを軽視」し、「バブル経済」とした結果である。軍事力をバックに日本や中国から金や物を流入させ、ドル紙幣の増刷で何とかごまかしているが、早晩立ち行かなくなるのは誰の目にも明らかだ。


60年前の日本に味をしめ、今度はフセインを倒せば、中東の石油は簡単に手に入るとブッシュは戦争を起したが万事は明らかに裏目に出ている。


イラクでの戦死者は既に2400人を超え、ブッシュ批判は日増しに強くなっている。アメリカは軍事費を減らしたい、戦死者も減らしたい、そのため日本にアメリカの肩代わりをやらせる、金も貢がせる。


アメリカ軍の肩代わりの役割を負わせるには自衛隊の性格も大変りさせねばならない、非戦の「平和憲法」も邪魔になるだろう、いざ戦争となった時のための「有事立法」や「秘密保護法」、「共謀罪」まで準備させねばならない。