巨悪の正体

今の世の中は「強い者勝ち社会」で、、テレビ映像時代で一見しただけでは悪の本体は見え難い事が多いように思う。映像に出るのは｢事件｣となった一部の人間で本当の仕掛け人―巨悪とも言うべきものは直接表面に出て来ない、弱い庶民は常に犠牲者となっているように思える。

村上世彰氏は通産省勤務当時に会社の買収Ｍ＆Ａ関係法案の起案を担当していた人物で、その役人経験を生かし、他人の金を預かり如何に短期に株を転売、或いは会社の株を買い占め値上がりした所で売り抜けて利益を得る手法を投資家に指南し、自らもその手法で儲けて来た。

「ヒルズ族」と呼ばれる「ライブドアのホリエモン」や、「楽天三木谷」、「ゆううせん宇野氏」等は村上教室の教え子達だ、今のこの時代は｢小才の利く人間｣が実利を手にし、「勝者面」をきかせている。

その村上氏の背景にあって当初から政策的お墨付けを与え支援して来たのは政府の｢規制改革･民間開放推進会議｣である、この規制改革･民間開放推進会議は小泉首相への諮問機関である、大口投資者から大金を預かり株価を操り大儲けする不透明な｢投資組合｣を公認したのもこの会議である。

「規制改革･民間開放推進会議」の議長は宮内義彦氏である。宮内氏はオリックス会長だが、元々は金貸しから起業した金融業者で、政界との密接な関係で急成長してきた。

その宮内氏を会議の議長に任命したのは小泉純一郎首相である、彼等は「改革者」を装った「金儲け集団」、もっと正確に言えば「詐欺師」であり、「ペテン師集団」である。