耐震問題の本質


耐震偽装問題で見てみる、一般的に「最も悪い」とされているのは一級建築士姉歯氏や木村建設等だが、彼等末端の業者は僅かの利益で違法な仕事を請け負わされた、彼等建築士や検査機関・建設会社は実際の実務で僅かの利益のため法を犯して末端で犯罪人になった。


その仕組みを作り指南し最も大儲けをした人物が「総合建築研究所所長大河健氏」である。総研は全国で240件のホテル建設のコンサルとして指導してホテルを安く仕上げる手法を伝授し、指導して、実に建築費の2割をも「指導料コンサルタント料」として膨大な指導料を徴収していたのだ。


建設業界は過当競争で薄い利益しか出ない、大河氏は建築基準法上で当該建築には直接タッチしない安全地帯にいて法的責任を問えない地位に居る。おまけに大河氏は日常的に政界主要人物には献金して親密な関係を構築して来た、その「保険」がいざと言う時に役立つたのだ。


小泉改革の実質的な舞台廻し役竹中平蔵氏は然り、耐震偽造問題の最大の受益者である総合経営研究所(総研)内河健、今回の村上世彰の師匠兼スポンサー宮内義彦氏が正にその系譜上にある。