「逃げるが勝ち」か


規制緩和・撤廃」で、「官から民」へ、「株価が上れば企業価値も上がり国の経済も活性化する」「自由に委ねりゃ総て良し」「役所の規制は取り外し」「金で買えないものもない」、「儲けるは実力、損すりゃ自己責任」、これが小泉―竹中政治の最大唯一のドグマだった。


「一将功なり万骨枯る」か、小泉氏は永年大過なく首相を勤め上げ引退、何れは「勲一等」の栄誉を手にし、悠々自適の人生を送る、片や国民は飢えに貧する。


政治に一片の哲学もなく、我執と思い込みのみの気ままな五年間で、政敵も「刺客」を送って駆逐し、もはや彼の前には歯向かう者もない、と言う。


このような政治トップのお蔭で、この国には「目的のためには手段を選ばない」、「損した者は自己責任」、このような「無責任」で「身勝手な」価値観が罷り通っている。



(写真は東京も入梅アジサイが花盛り)