「昭和の税制」に戻せ


現在の税制は特に平成元年、竹下内閣で消費税を導入して以降、極端に歪んでしまった、それ以降歳出入のバランスが崩れて今日の膨大な借金体制に陥っている。


更にそれに輪を掛けたのが小渕内閣以降政府の中枢に入り込んで税制をめちゃめちゃにいじくり回した竹中平蔵氏の介入である。


「日本経済を再生させる戦略」と言う大義名分を掲げ「強きを助け弱きをくじく政策」をアメリカの後ろ盾で「対日要望書」に盛らせ実行して来た。結果、税の論理も基本もなくなり「強い者勝ち税制国家」になった。


税には個人所得税の他、法人税、株式・不動産の譲渡所得、配当金、金利等金融資産課税、相続税等々あり、それらは原則「分離課税」であり、日本は諸外国のように所得を合算して課税する「総合課税方式」をとっていない。


竹下以降、小泉・竹中に至る一連の失政の結果、日本の税論理が完全に破綻してしまっている、その上に立って応急措置的に「消費税引き上げ」と言うのは最も安易で無責任な方策である。


打ち出の小槌に頼った竹下税制、格差拡大の竹中路線、平成時代の税制の誤りを認め、ここは原点に戻るべきである、歳出入均衡の「昭和の税制」に戻すのが最も現実的で賢明な方策だと考える。



(写真は、東京の梅雨季節、アジサイ花盛り)